2008年04月29日

AZ1117H-ADJの使い方(改訂版)

ここ数ヵ月、何故か「AZ1117H-ADJ」でググっての訪問者が多い。「岡崎正博」に匹敵する人気である。使い方はデータシートを読めば判ることだと思うのだが、そのアプリノートがイマイチ不親切だからではないかと思う。という訳で少々謎的解説を行う。

データシートの一部を引用し追記する。

AZ1117ADJ.PNG


データシートには、IADJの値が幾らなのかハッキリと書いてないが、Adjust Pin Current(Typ.60[μA])の値だと思われる。従ってVREF=1.25なので、

・Vout = 1.25 * ( 1 + R2/R1 ) + 0.00006 * R2 [V]

となる。で、R1,R2の定数をどのあたりにするかは微妙である。設計の方針に因ると思うが、高い精度を必要としないなら数〜数十[kΩ]で良いのではないかと考えている(IADJのバラツキが気になるなら数百[Ω]〜数[kΩ])。例えば3.3[V]出力にしたいなら、R1を10[kΩ]とすればR2は約11[kΩ]ということなる。以下にR1=10[kΩ]とした時の典型的なR2の概算値を示しておく(IADJ=60[μA]とする)。
Vout[V]	R2[Ω]	謎的E2系列近似合成結果(笑)
1.5 1,351 330+1k
1.8 2,973 3.3k//33k//330k
2.5 6,757 3.3k+3.3k
2.7 7,838 (3.3k+33k)//10k
2.85 8,649 (10k//33k)+1k
3 9,459 (3.3k+10k)//33k
3.3 11,081 10k+1k
5 20,270 10k+10k
部品によってIADJだけでなく、VREFに多少バラツキがあり、出力電圧誤差がトータルで±5%くらいになり得るのでご注意。
posted by Masa at 21:07| Comment(3) | ブログ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
ページの最初にお書きになっている通りに
ググッてこちらへたどり着いたものです。

電子工作初心者でありわからなくこちらへカキコ
させて頂きました。

ご迷惑であれば消去して下さい。

AZ1117-ADJを秋○電子で購入して使い方がよく理解
出来ずに悩んでおります。
当方、初心者なのでLM317等と同じピン配置という
ところにひかれこの部品を購入したのですが、LM
317LZやLM317Tと同じ使い方では使えない物なの
でしょうか?

単純に基準電圧1.25Vを抵抗値で制御すれば定電流
源とし使用できると当方は勝手に考えております。

もしよろしければ当方にAZ1117-ADJを定電流源と
して使用する方法をご教授願えませんでしょうか。

唐突な書き込みで大変失礼と思っております。
ご迷惑であれば消去をお願いいたします。
Posted by tosi at 2008年05月14日 23:24
>tosi様

はじめまして。ご質問の件ですがLM317と同様、定電流源として使えます。回路はLM317のデータシートにあるアプリノートと同様でOKです。但し、書くまでもなくPD(損失)に注意してください。仕様上は1[A](秋月の表示では800[mA])と書いてありますがVin-Voutの差が大きいなら放熱対策を施しておかないと内蔵されているサーマルプロテクションが働いて100[mA]流すことすら怪しくなります。例えば、降圧5[V]の500[mA]定電流なら損失2.5[W]になりますので↓のような放熱対策が必要です。写真で使っているのは約1平方インチの大きさに切った銅箔で、環境温度に因りますがこれで数[W]は耐えます(銅箔部分はVoutになります)。また当然ながら電流検出に使う抵抗器の耐電力にもご注意ください。

http://professionalhearts.up.seesaa.net/image/AZ1117H-ADJ.PNG
Posted by プレッシャ〜高橋 at 2008年05月16日 00:26
R1に10kΩ,R2に11kΩだと5V程度出てしまいました。

3.3Vはあってるか分かりませんが、R1に1kΩ,R2に10kΩの可変抵抗をつけて微調整するといけました。
Vrefがかなり変動してしまうようですよ。おそらく抵抗値は十倍程度の差をつけた方が良いようです。
Posted by TTL at 2010年06月01日 23:40
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